●次の日本語に合うように英語を完成させてください。
A: 彼はマルチ商法で大金を稼いだんだって。
He says he made a lot of money in a pyramid scheme.
B: 奴の言うことを信じると命取りになるぞ。
To believe what he says will be the ( ) of death.
※ pyramid scheme マルチ商法
ヒントを読む前に、まずはご自分でしっかり考えてみて下さいね。
【ヒント】
欧米では家族の間などで日常的に行われている事と言っても良いでしょう。
解答と解説はこの下にあります。
A: He says he made a lot of money in a pyramid scheme.
B: To believe what he says will be the (kiss) of death.
the kiss of death で「命取り」という意味になります。
今回は、難しい単語や言い回しがいくつかあるので、少し説明をします。
例文では pyramid scheme(ピラミッド・スキーム)を「マルチ商法」と訳しましたが、これはネズミ講という意味でも使われます。
マルチ商法には、他にも英語での言い方があり、multi-level marketing(マルチ・レベル・マーケティング)もその一つです。
これは連鎖販売法のことで、マルチ商法のことを法的な名称で表しているものです。
マルチ商法のことをネットワークビジネス(network business) と言うこともありますが、これは和製英語ですから、マルチの意味で通じない可能性もあります。
ところで、このようなものには手を出さないようにした方が懸命ですね。
To believe what he says の部分は、直訳すると「彼が言った事を信じること」となり、what は「何」ではなく、「事」という意味になります。
そして、この部分が主部となり、will 以下の述部につながっています。
さて、the kiss of death の語源ですが、イエスの弟子の一人であるユダが、イエスを銀貨30枚?で裏切ったが、イエスが捕まる際にその頬に口づけをしたと、ある映画ではなっていました。
このような言い伝えから、この言葉が使われるようになったようですが、私はキリスト教徒ではありませんので、聖書の内容なども良く分かりません。
ネットでも調べれば、いろいろな話が出てくると思いますので、興味のある方は検索してみて下さい。