事態が悪化する 英語イディオム

英語イディオムで簡単日常英会話

事態が悪化する

●次の日本語に合うように英語を完成させてください。

A: あの人たちはヘイトスピーチをすぐに止めたほうがいいね。
They should stop hate speech right now.

B: その通り、事態をさらに悪化させるだけだよ。
Right, that would put ( ) in the wound.


※ hate speech 人種差別などの扇動(せんどう)


★ヒントを読む前に、まずはご自分でしっかり考えてみて下さいね。




【ヒント】

日本語にも同じような言い方がありますよ。傷口に何を塗りますか。


解答と解説はこの下にあります。

解答と解説

A: They should stop hate speech right now.

B: Right, that would put (salt) in the wound.


put salt in the wound で「事態が悪化する」という意味になります。

salt は「塩」で、wound は「傷」ですから、直訳では「傷に塩を塗る」となります。

そこから、「痛みがさらに痛くなる」という感じが伝わってくると思います。

そして、その意訳として「事態が悪化する」という表現になっているわけです。

日本語にも「傷口に塩を塗る」という、全く同じようなのことわざがあるので、これはかなり覚えやすいのではないでしょうか。

「事態が悪化する」を英語の直訳で考えると、things get worse などのように言えるでしょう。

少し難しいですが、would は will の過去形ということではなく、ここでは「~だろう」という可能性を少し控えめに言う形で使っています。

また、「塗る」という動詞を put ではなく rub という動詞を使うこともあります。

rub は「塗る、擦りこむ」などの意味があるので、更に覚えやすくなると思います。

The critic rubbed salt in her wound by telling a blatant lie.
「その評論家は見え透いた嘘をついて自身の事態をさらに悪化させた。」


他にも次のような似た表現があります。

例えば、add fuel to the fire 「火に油を注ぐ」も有名な表現ですね。

Trying to persuade him poorly could add fuel to the fire.
「彼を下手に説得しようとすると火に油を注ぐことになりかねません。」

さらに kick someone when they are down は、「倒れている人を蹴る」ということで、「人の弱みに付け込む」というような意味で使われます。

What you are doing is like kicking someone when he is down.
「あなたのしていることは人の弱みに付け込んでいるようなものだわ。」

つまり、ひどい状態のものをさらにひどくするような事を表現できれば、自分でもいろいろ作ることが可能というわけですね。

to give an iron to a drowning person 「溺れている人に重りを渡す」なんていうのもあります。

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