●次の日本語に合うように英語を完成させてください。
A: スミスさんの会社はつぶれたらしいね。
I heard Mr. Smith's company went under.
B: ああ、そのせいで彼は無一文になったんだ。
Yes, he's lost his ( ) beccause of it.
★ヒントを見る前に、まずはいろいろ自分で考えてみましょう。
【ヒント】
日本語では、「身ぐるみをはがされる」などとも言いますね。
解答と解説はこの下にあります。
A: I heard Mr. Smith's company went under.
B: Yes, he's lost his (shirt) beccause of it.
lose one’s shirt で「無一文になる、全てを失う」などの意味になります。
これを直訳すれば「シャツを失う」となりますが、着ている物まで全て失ってしまうということで、ヒントにあるように、日本語の「身ぐるみをはがされる」という言葉に相当するでしょう。
その語源はと、調べてみますと、ポーカーなどの賭け事をして、最後に残ったのが shirt だからというようなものもありました。
こういうものはやはり世界共通なのでしょうね。
賭けるお金がなくなり、身に付けている物の最後が「服」ということになるわけですが、さすがにパンツ(underoants)は賭けるわけにはいかないでしょうからね。
「無一文になる」は「お金を全て失う」ということですから、これを直訳で英語にすれば lose all one's money となりますね。
上の会話文の B は次のようにも言い代えられます。
He's lost all his money.
このイディオムを忘れた時にも、十分これで間に合います。
ここでの He's は He has のことで、現在完了形の略です。
break の変化形である broke という単語を使っても同じような意味になります。
He's broke.
「彼は一文無しだよ。」
本当は過去分詞形の broken となるべきなのでしょうが、慣用句として形容詞的にこのように使われるのが通常となっています。
この表現も会話ではよく聞くので、覚えておくといつか役に立つでしょう。
さて、この会話の中には、他にも説明しなければならない英語表現がありますね。
まず went under は go under の過去形であることは言うまでもありませんが、これで「破産する」という意味にもなります。
標準的な言い方なら go bankrupt(バンクラプト)という語句で表現できます。
はっきり言って、こっちの方が使われている単語は難しいのですが、go under は「負ける、沈む」などの他の意味でも使われるので、初級者ばかりでなく、中級レベル以上の方にとっても、逆に覚えにくいものです。
このように動詞と前置詞を合わせたものを、郡動詞とか句動詞などと呼びますが、ネイティブたちはこういうものもたくさん普通の会話の中で使っています。
次に beccause of ですが、これは「~のせいで」という意味の熟語です。
Beccause of the strong wind, the plane couldn't take off.
「強い風のせいで、飛行機は離陸できなかった。」